アトピー肌対策に!

ハイドロキノン副作用

ハイドロキノンとは

ハイドロキノン(hydroquinone)とは、強力な美白効果や漂白作用のある医薬成分です。ヒドロキノンとも呼ばれます。(化学式 C6H6O2)

ハイドロキノンは、元来、写真の現像液に利用されており、現像する人の手が、白く綺麗になることが発見され、美白効果に利用されるきっかけになったと言われています。

ハイドロキノンの歴史は古く、欧米では昔からシミの、天然成分の治療薬として利用されており、日本でも多くの医師により、処方されていました。

ハイドロキノンは、メラニン合成を阻止する作用、チロシナーゼ酵素の活性を抑える作用、さらに、既に蓄積されたメラニンを還元し除去する作用があると言われています。

シミの予防・抑制・還元・美白の効果は、ビタミンC(アスコルビン酸)、アルブチン、コウジ酸の、約10倍〜100倍と言われており、世界的に、ホワイトニングやブライトニングと言えば、ハイドロキノンと言われる程、有名になった所以です。

ハイドロキノンの濃度が高い程、美白効果や漂白作用も高い反面、その強力さのため、濃度が高すぎると白斑(白いはんてん)が出来たりするため、医療機関で処方されていましたが、2001年の薬事法改正に伴い、高濃度(4%以上)の場合には、医薬品の扱いとなり、低濃度の場合には、医薬部外品として一般の化粧品等に含有させることが可能となりました。

ハイドロキノンの主な製造者は、以下の通りです。

・ローディア(仏)
・三井化学
・イーストマンケミカル(米)
・ボレガード(諾)
・射陽化工(中)

高濃度のハイドロキノンを使用したい方は、経験豊富な皮膚科に相談し、自分の肌に合った配合で処方してもらいましょう。
但し、保険適用外となりますので、高額になることは、覚悟しておく必要があります。


ハイドロキノン副作用

重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・白抜き(シミの周囲が白く抜ける)
・褐色変性(塗った部分が茶色く変色する)

ハイドロキノンの一般的な副作用には、以下の様な種類があります。

・白斑
・色素沈着
・かぶれ
・赤くなる
・ヒリヒリする
・皮膚炎(炎症)
・アレルギー症状

ハイドロキノン含有の薬剤刺激による痒みが発生することがありますが、軽いものなら、心配はありません。
強い場合には、医師に相談して下さい。

ハイドロキノンは、濃度が5%以上になると、副作用の危険性が高くなると、皮膚科専門医から報告されています。


注意事項

催奇形性の可能性は、低いものの、0ではありません。胎児に奇形が発生する可能性がありますので、使用中の妊娠は避けてください。

ハイドロキノンは、酸化し易い成分で、熱、光にも弱いため、酸化した状態で使用した場合、炎症や赤みの様な副作用が発生し易いと言われています。
ハイドロキノンが酸化するとベンゾキノンという成分が生成され、この成分の刺激が強いため、これらの副作用が発生すると言われています。

茶色に変色した場合には、使わないようにしましょう。通常、1ヶ月以上経過すると、茶褐色に変色します。

品質管理を良くするためにも、紫外線を受けない冷暗所、冷蔵庫で密封して保管をしてください。

ハイドロキノンを使用した際には、紫外線を浴びない様、UVケアを必ず行ってください。長期間大量に使用してる方が、無防備に日光を浴びたことにより、色素沈着を引き起こしてしまったとの報告があります。
紫外線対策を徹底しないと、シミになったり、皮膚ガンになる可能性も出て来ます。

また、オークション等で、高濃度のハイドロキノン(10%等)が売られていますが、手を出さない様にしてください。

近況としては、南アフリカで、ハイドロキノンを使い続けた黒人女性たちの間で、褐色変性が続発し薬害問題になっています。
ドイツやカナダでは、化粧品への配合は、既に禁止されています。
アメリカでも、安全性に問題があると言う理由から、店頭薬・化粧品への配合が禁止となり、処方箋薬のみとなっております。

カテゴリのトップへ
トップページへ
Copyright © 副作用大百科