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メマリー副作用(メマリー錠)
メマリーによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。
メマリーとは(メマリー錠とは)
メマリー(メマリー錠)とは、アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する抗認知症薬です。
メマリーは、主に、中等度及び高度アルツハイマー型認知症において、認知症症状の進行抑制に使用されます。対症療法薬であり、アルツハイマー病を根本から治療する薬ではありません。
アルツハイマー病が進行すると、脳内で神経伝達物質の一種である、グルタミン酸が過剰になります。
このグルタミン酸は、興奮性の神経伝達物質であり、結果としてNMDA(N-methyl-D-aspartic acid)受容体チャネルが過剰に活性化し、神経細胞に障害をもたらします。神経細胞の障害は、過剰なグルタミン酸によりNMDA受容体チャネルが過剰に活性化し、結果としてカルシウムイオンが大量に細胞内へ流入するために発生すると云われています。
また、無用なシグナルが継続的に発生するため、記憶形成する神経伝達シグナルを隠してしまい、記憶障害が発生します。結果として、アルツハイマー型認知症の症状が進行すると云われています。
メマリー(Memary)の主な成分は、メマンチン塩酸塩(Memantine hydrochloride)です。
このメマンチン塩酸塩は、NMDA受容体拮抗薬として作用し、過剰なグルタミン酸からの神経細胞の障害を防止し、記憶形成で発生する不要なシグナルを減少させ、記憶の定着を補助します。
具体的な効果としては、認知機能障害の進行を抑え、言語、注意、実行機能能力、視空間能力などの悪化を抑制すると云われています。
さらに、認知機能を補助するだけではなく、アルツハイマー病による行動異常(暴言、暴力、徘徊、不潔行為等の周辺症状(BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)))、心理症状にも改善効果があると報告されています。
適応症は、以下の通りです。
・中等度及び高度アルツハイマー型認知症における
認知症症状の進行抑制
メマリー錠は、2011年1月に承認され、震災の影響により、2011年6月から販売されています。
日本では、第一三共株式会社から販売されています。
メマンチン(メマリー)は、元々、メルツ社(Merz Pharmaceuticals GmbH:ドイツ)で開発されたものです。
米国では、ForestLaboratories社から、ナメンダ(Namenda)という名称で発売され、EUでは、エビクサ(Ebixa)として販売されています。
海外で、メマンチン(メマリー)は、ドネペシル(アリセプト)、ガランタミン、リバスチグミンと共に、アルツハイマーの標準治療薬として使われています。
メマリー錠は、日本で、以前からアルツハイマー型認知症治療剤として利用されているアリセプト(ドネベジル)との併用が可能です。
メマリー副作用(メマリー錠)
メマリーのさらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。
メマリー錠の主な副作用は、めまい、便秘、体重減少、頭痛、食欲不振、血圧上昇、転倒、浮腫などがあります。
重大な副作用には、以下のものが報告されております。
・けいれん:筋肉のぴくつき、ふるえ、白目、
硬直、全身けいれん、意識低下・消失、
筋肉が発作的に収縮
・失神、意識消失:気を失う、もうろう状態
・精神症状:激しく興奮、攻撃的な行動、
感情や声が激しく高ぶった状態、
自分又は他人を攻撃し傷つける行動、
誤った思い込み、取り乱す、激越、攻撃性、
妄想、幻覚、錯乱、せん妄
これ以外の副作用には、下記のものがあります。
・めまい、転倒
・頭痛、眠気、眠りがち
・体重減少
・便秘、食欲不振
・肝機能異常、血圧上昇
さらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。
注意事項
持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。
以下の方は、使用にあたって注意が必要です。
・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などの
アレルギー症状が出たことがある方
・てんかんまたは痙攣の既往がある方
・腎機能障害がある方
・腎臓病の方
・尿細管性アシドーシス、尿路感染がある方
・肝機能障害がある方
・重い肝臓病のある方
・妊娠または授乳中の方
・心筋梗塞(心臓発作)を起こしたことがある方
・高血圧の方
眠気やめまいを起こす場合がありますので、車の運転や危険を伴う作業等は、控えてください。
メマリー錠と併用してはいけない医薬品は、以下の通り。
・アマンタジン
・ケタミン
・dextromethorphane、他のNMDA拮抗薬
パーキンソン病に利用される、レボドパ製剤と併用した場合、作用を強める可能性があります。
注意が必要な併用薬
・レボドパ製剤(ドパゾール、ドパストン、メネシット、
ネオドパストン、イーシー・ドパール、マドパー、
ネオドパゾール)
・ヒドロクロロチアジド(プレミネント、エカード、
ミコンビ)
・シメチジン(タガメット)
・アマンタジン(シンメトレル)
・デキストロメトルファン(メジコン)等
メマリー錠を一回飲み忘れた場合でも、絶対に2回分を一度に飲んではいけません。万が一、誤って多く飲んだ場合には、速やかに医師に相談してください。また、医師の指示なしで、勝手に自分の判断で飲むのを中止しない様にしてください。
ベジタリアンになる等、食事の内容に大幅な変更があった場合や、今後予定している場合には、投薬の調整が必要となるケースがありますので、医師と相談してください。
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