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造影剤 副作用

バリウムによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。

造影剤とは

造影剤とは、CTスキャンやMRI検査時、臓器等の内部や周囲にコントラストを付けるために使用される薬剤のことです。

通常、周囲の組織より、X線吸収率の大きい造影剤(バリウム、有機ヨード剤)が利用されます。利用する造影剤は、撮影部位や目的によって異なります。

主な造影検査の種類は、以下の通りです。

・消化管造影検査
 口や肛門からバリウムを投与して撮影します。
 人間ドックなどで良く知られている検査です。
 胃や腸の撮影を行います。
・尿路造影検査
 有機ヨード製剤を静脈から注入して撮影します。
 血管内に注入された造影剤は尿となり、腎臓から
 膀胱へ排泄され、その過程を撮影します。
・血管撮影(動脈造影)
 脳や心臓などの動脈に、カテーテルと言う細い管を
 挿入した上で、選択的に造影剤を注入し撮影します。
 脳梗塞や心筋梗塞などの際、緊急的に撮影が行われる
 ことが多くなっています。
・造影CT、MRI検査
 組織、腫瘍などに対しコントラストをつけるだけでなく、
 病変部の血行状態のチェック等に利用します。
 血管の立体像の作成にも利用されます。
 通常、静脈から投与します。

造影剤の種類には、以下の様なものがあります。

・硫酸バリウム造影剤
・水溶性ヨード造影剤
・油性ヨード造影剤
・低浸透圧水溶性ヨード造影剤
・非イオン性水溶性ヨード造影剤

対象となる検査には、以下の様なものがあります。

・経静脈性DSAによる腹部大動脈造影
・脳血管造影
・下肢静脈造影
・経静脈性尿路造影
・逆行性尿路造影
・ERCP
・リンパ造影
・唾液腺造影
・腹部造影X線CT
・頭部造影MRI


造影剤 副作用

バリウムのさらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

造影剤の主な副作用には、熱感、かゆみ、発疹、発赤、嘔気などがあります。
尚、ここでは、ヨード系造影剤の副作用を中心に、記載しております。

重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・アナフィラキシーショック
・呼吸困難
・血圧低下
・顔面蒼白
・チアノーゼ
・虚脱
・昏睡
・心臓停止

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・眩暈、しびれ、咽頭浮腫
・くしゃみ、咳、嘔吐、冷汗
・蕁麻疹(じんましん)
・熱感、血管痛、悪心
・血漿量増加、血管内皮損傷、赤血球変形
・脱水症 腎機能障害、神経症状
・不整脈、血液凝固障害、赤血球損傷
・浮腫、気管支痙攣
・のどの違和感
・涙

ヨード系造影剤の副作用のことを、ヨード過敏症と言います。経口用の造影剤では余り発生しませんが、注射用で発生する確率が高いとの報告があります。

吐き気は、絶食などによる脱水傾向の方に多いとの報告があります。

造影剤の副作用の約70%は、造影剤注入後5分以内に発生するといわれています。但し、中には24時間後に発生する遅発性副作用があるとの報告がありますので、検査終了後、気になる症状がある場合には、速やかに医師と相談してください。

さらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

注意事項

持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。
また、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方も、医師に伝えてください。

以下の方は、基本的には、禁忌です。

・本剤に対し過敏症のある方
・喘息の方
・腎機能不良の方
・造影剤副作用発症歴がある方

以下の方は、使用にあたって注意が必要です。

・過去に造影剤を使用して気分が悪くなった方
・アレルギー(気管支喘息、花粉症、蕁麻疹等)がある方
・もともと腎臓病、心臓病などの持病がある方
・妊娠中か、その可能性のある方

アナフィラキシーショックについては、MRI造影剤よりも、CT検査で利用されるヨード造影剤の方が頻度が多いとの報告があります。

CTスキャンや、MRI検査中に、気になる症状が発生した場合、速やかに医師に相談してください。

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