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イムラン副作用

イムランとは(イムラン錠とは)

イムラン(イムラン錠)とは、身体の免疫機能を抑える、免疫抑制剤です。

イムラン(Imuran)の主成分は、アザチオプリン(Azathioprine)で、行過ぎた免疫作用を、リンパ球等に作用して強力に抑制します。

主に、臓器移植後の拒絶反応の抑制や、潰瘍性大腸炎、クローン病、膠原病等の治療に利用されています。

リンパ球等に作用する際、細胞の核酸合成を阻害します。これは、代謝拮抗薬(プリン合成阻害薬)の一種です。

リンパ球以外の細胞にも作用するため、骨髄抑制、肝障害等の副作用が出易いといわれています。

適応症は、以下の通りです。

・腎移植、肝移植、心移植、肺移植、における
 拒絶反応の抑制
・ステロイド依存性のクローン病の緩解導入、緩解維持
・ステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の緩解維持
・治療抵抗性のリウマチ性疾患(膠原病)
 (全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、ヴェゲナ肉芽
 腫症、結節性多発動脈炎、Churg-Strauss症候群、
 大動脈炎症候群等)、全身性エリテマトーデス(SLE)、
 多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、
 難治性リウマチ性疾患)

イムラン錠は、グラクソ・スミスクラインから販売されています。

イムラン錠には、以下の種類があります。(移植用剤、自己免疫疾患用剤)

・イムラン錠50mg

アザチオプリンの成分を持つ医薬品には、以下のものがあります。

・アザニン錠50mg(田辺三菱)


イムラン副作用(イムラン錠)

イムランは、効果が強力であるため、副作用も多いと言われています。

イムランの副作用として、特に注意が必要なのは、骨髄抑制にともなう血液障害や肝障害、ウイルス性肝炎の再発等、各種感染症です。皮下出血等出血傾向、発熱、喉の痛み、皮膚の発赤、水ぶくれ、黄疸といった症状です。これらの症状が現れた場合には、速やかに医師と相談してください。

イムランの主な副作用には、食欲不振、吐き気、嘔吐などがあります。

重大な副作用には、以下のものが報告されております。


・血液障害(再生不良性貧血、汎血球減少、貧血、
 巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、無顆粒球症、
 血小板減少、出血=>発熱、喉の痛み、だるい、
 皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉からの出血、
 口内炎)
・感染症(発熱、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、
 下痢、皮膚がピリピリ痛い、
 皮膚の発赤・水ぶくれ・できもの)
・肝機能障害、黄疸(だるい、食欲不振、吐き気、発熱、
 発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色)
・間質性肺炎(から咳、息苦しさ、下痢、
 少し動くと息切れ、発熱)
・リンパ腫、皮膚がん、その他の悪性腫瘍
 (リンパ節のはれ、発熱、食欲不振、体重減少、
 出血傾向、皮膚にできもの、
 ホクロの異常(かゆい、痛い、出血、潰瘍))
・白質脳症(歩行時のふらつき、手足のしびれ・まひ、
 うまく話せない、もの忘れ、動作がにぶる、
 ボーッとする、痙攣(けいれん))
・ショック様症状(悪寒、戦慄、血圧下降など)

上記の様な症状が見られた場合、速やかに医師へ連絡してください。

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢
・発疹、関節痛、筋肉痛
・脱毛、口内炎、舌炎
・血管炎、めまい
・腎機能障害、膵炎、心悸亢進、全身倦怠感
・過敏症、悪心、筋痛、発熱、悪寒
・骨髄機能抑制、肝機能障害
・致命的全身症状、感染症、感染症増悪、出血傾向、
 出血傾向増悪、リンパ球に染色体異常を有する児、
 催奇形性作用、非ホジキンリンパ腫、カポジ肉腫、
 早産、低出生体重児の出産、自然流産、骨髄抑制、
 咽頭潰瘍、内出血、出血、悪心、白血球減少、
 悪性リンパ腫、外耳道扁平上皮癌、
 肝中心静脈閉塞、肝中心静脈閉塞症、
 結節性再生性過形成、大腸炎、憩室炎、腸管穿孔、
 重篤な消化器症状

将来発生する可能性のある副作用として、白血病、リンパ腫、皮膚がん等、悪性腫瘍の発生リスクが少し高まる場合があります。


注意事項

持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。
また、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方も、医師に伝えてください。

以下の方は、基本的には、禁忌です。

・本剤に対し過敏症のある方
・妊娠中または妊娠している可能性のある方
・授乳中の方
・白血球数が異常に少ない方(3000/mm以下)

以下の方は、使用にあたって注意が必要です。

・薬物過敏症の方
・ウイルス性肝炎など感染症を合併している方
・腎臓病の方
・肝臓病の方
・骨髄抑制のある方
・出血性素因のある方
・水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹になったことのない方
・アロプリノールを服用中の方

イムランは、動物実験で催奇形作用が報告されていますので、服用期間中は、妊娠しない様、避妊してください。

イムランを大量に服用している場合、感染症になりやすいので、マスク、うがい、手洗い等により予防する様にしてください。

ちょっとした傷、打ち身等でも、血が止まりにくい場合があります。危険な作業を避け、ケガをしない様にしてください。

日光にも、皮膚を極力直接さらさない様にしてください。

以下の薬剤等との併用は禁忌です。

・生ワクチン(麻疹、風疹、ポリオ、BCGなど)

以下の薬剤等との併用には注意が必要です。

・アロプリノール(ザイロリック等)
・骨髄抑制作用のある薬剤
・カプトプリル
・免疫抑制剤
・ワルファリン
・不活化ワクチン
・インフルエンザワクチン
・TPMTを阻害する薬剤
・アミノサリチル酸誘導体
・B型肝炎ワクチン
・細胞障害作用のある薬剤、細胞毒性のある薬剤
・長波の紫外線
・痛風薬(フェブキソスタット(フェブリク)、
 アロプリノール(ザイロリック))
・ペニシラミン(メタルカプターゼ)
・メサラジン(ペンタサ)
・サラゾスルファピリジン(サラゾピリン)

効果が十分発現するまでに、時間がかかる場合があります。クローン病、潰瘍性大腸炎などでは、2年程度かかる場合もあります。

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