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抗生物質 副作用
抗生物質とは
抗生物質とは、体内の細菌を殺す薬です。
古くはペニシリン系をはじめ、現在では、セフェム系、キノロン系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン系など様々な抗生物質が開発、利用されています。
作用の観点から分類した場合には、抗細菌性、抗カビ（真菌）性、抗ウイルス性、抗腫瘍性などがあり、種類も豊富です。
また作用機序の観点からの分類では、細胞壁合成阻害薬、核酸合成阻害薬、蛋白合成阻害薬に大別されます。
何れも、対象となる細胞の代謝を阻害する形で作用し、通常、人の細胞に対しては、限りなく悪影響の少ない物質で構成されています。
抗生剤の適用範囲は広く、通常、皮膚科、外科、眼科、耳鼻科、歯科・口腔外科、呼吸器、尿路、産婦人科、など、広範囲にわたり利用されています。
抗生物質副作用
抗生物質の主な副作用は、下痢、肝臓・腎臓障害、アレルギー反応（発疹、吐き気、めまい、ふらつき、粘膜の腫れ、ショック症状）などがあります。
尚、抗生物質は、ターゲットの細菌やウィルス以外にも、人が元来持っている細菌にも作用する可能性が高いため、善玉菌などにも影響し、常在菌のバランスを崩すことがあります。
その結果、下痢やカンジダ等の副作用が発生します。
一般的な抗生物質の重大な副作用には、以下の様なものが報告されております。
・動悸、息切れ、低血圧、呼吸困難、喘息、ショック症状（アナフィラキシーショック）
・貧血、溶血、顆粒球減少、血小板減少
・光線過敏症、糖尿病の悪化、横紋筋融解症など
これ以外の副作用には、下記の様なものがあります。
・胃のむかつき、吐き気、下痢、便秘、腹痛、消化不良、味覚異常
・だるさ、筋肉痛、全身倦怠感
・かゆみ、湿疹、蕁麻疹、光線過敏症
・膣炎（カンジダなど）、日和見感染
・だるさ、発熱、黄疸などの肝臓障害
・尿量減少、むくみ、だるさなどの腎臓障害
・ふらつき、めまい、ねむけ、夜間せん妄などの精神神経障害
・耳鳴り、痙攣（けいれん）、光毒性、歯の着色
上記は、抗生物質の代表的な副作用であり、全てを網羅している訳では、ありません。
個々の抗生物質に関する詳細な副作用については、さらに以下のページを、ご参照ください。
フロモックスの副作用
メイアクトの副作用
ゲンタシンの副作用
ジスロマックの副作用
ジスロマックSRの副作用
ミノマイシンの副作用
クーペラシンの副作用
ミノトーワの副作用
ミノペンの副作用
塩酸ミノサイクリンの副作用
セフカペンピボキシル塩酸塩の副作用
クラリスの副作用
クラリシッドの副作用
クラリスロマイシンの副作用
クラロイシンの副作用
マインベースの副作用
リクモースの副作用
注意事項
処方された回数と時間を守って服用します。そうしないと、効果が半減する可能性があり、場合によっては、「耐性菌」を生んでしまいます。
食事を摂れない場合には、多目の水により服用してください。
アレルギー等の持病や、他に服用している薬がある場合、医師や薬剤師に相談してください。
抗生物質の種類によっては、カルシウムが多く含まれている牛乳などの乳製品と一緒に摂取すると、効果が低下するものがあります。
尚、抗生剤の服用期間中、お酒等のアルコール類の摂取はやめましょう。感染症を悪化させる場合がありますので、アルコールは控えましょう。
抗生物質の利用に際して、アレルギー等がある場合には禁忌です。
また、喘息や蕁麻疹（じんましん）のある方、腎臓や肝臓の悪い方、糖尿病の方、高齢の方等は、使用に際して、注意が必要です。
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