アトピー肌対策に!
ソーパルメット副作用
ソーパルメットとは
ソーパルメット(Saw Palmetto)とは、ノコギリヤシのことです。ヤシ科のシェロ属の植物で、主に、北米大陸南部の大西洋側に生息しています。
原住民であるインディアンは、滋養強壮剤、精力増進剤として利用していました。因みに、インディアンには、ハゲが少ないとの報告があります。
ソーパルメットは、現在、前立腺肥大症(BPH)の治療や、育毛、発毛、薄毛予防などを目的とした健康食品として、広く活用されています。
男性ホルモンのテストステロンは、還元酵素の5αリダクターゼと反応し、さらに強い男性ホルモンである、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。この、ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンと比較して、ホルモン活性が10〜30倍と強く、これが前立腺に影響した場合には、前立腺肥大症を引き起こし、毛母細胞に影響した場合には、細胞の活動を低下させ、毛根の細胞分裂が不活発になり、結果として、髪が抜けると云われています。
ソーパルメットには、テストステロンからDHTへの変換を促進する、5αリダクターゼの働きを阻害する作用があると言われており、結果として、前立腺肥大症の治療や、抜毛予防になると考えられています。
具体的には、ソーパルメットに含まれている、遊離脂肪酸や脂肪酸エステル等の油性成分が、5αリダクターゼの働きを阻害すると言われています。
尚、5αリダクターゼには、T型とU型があり、ソーパルメットは、どちらにも効果があると報告されています。
但し、プロペシア(フィナステリド)の様な医薬品と言う訳ではありませんので、作用は穏やかで、その効果は個人差がある様です。
健康食品であるため、商品に具体的な効能は記載されることは、余りありませんが、以下の効能があると言われています。
・AGA(男性型脱毛症)の治療
・育毛、発毛、薄毛予防、抜毛対策
・前立腺肥大症の治療
・排尿障害の治療
・滋養強壮作用、精力増進作用
・肝機能の低下防止
・神経細胞の活性化促進作用
日本では、ノコギリヤシのサプリメントとして、購入することが可能です。
ノコギリヤシは、男性用ばかりでなく、女性用としても男性同様、加齢に伴う残尿、頻尿に対して利用されています。
ソーパルメットを使用した二重盲検法による育毛効果の臨床実験で、4〜6週間に、被験者の約90%に効果があったことが報告されています。
ソーパルメットは、サプリメントの様な服用タイプだけではなく、ソーパルメットシャンプーの形でも効果がある様なので、薄毛対策として、内側と外側の両面から対処すると、より効果的であると言われています。
ソーパルメット副作用
ソーパルメットの副作用は、ほとんどありません。極稀に、以下の様な症状があると報告されています。
・頭痛
・下痢
・軽い胃の不調
・吐き気
医薬品であるプロペシア(フィナステリド)は、ソーパルメットと同様の5αリダクターゼ抑制効果が強いためか、男性ホルモンの活性を低下させ、性欲減退や精液量の減少など性機能関連の副作用も多いと報告されています。
プロペシアと比較して、ソーパルメットは、現時点では、副作用は非常に少ないと云われています。
また、ソーパルメットの毒性を確認した所、特にないことが報告されています。
天然の果実エキスであるソーパルメットは、男女ともに副作用なしで、5αリダクターゼを抑制する作用が期待できると云われています。
注意事項
ソーパルメットと他の薬との併用による弊害は、現在まで特に報告されていません。
また、食べ合わせの注意事項の報告もない様です。
但し、妊婦または妊娠している可能性のある女性は、5αリダクターゼの抑制作用がありますので、服用は控えてください。
薄毛対策としては、ソーパルメットだけではなく、ビタミン類や亜鉛等のミネラル成分も、バランス良く摂取する必要があります。
Copyright © 副作用大百科