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エビリファイ副作用(エビリファイ錠)

エビリファイによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。

エビリファイとは(エビリファイ錠とは)

エビリファイ(エビリファイ錠)とは、主に統合失調症の治療薬として利用されている非定型抗精神病薬(DSS)です。気持ちをおだやかにする作用があります。(第3世代抗精神病薬)

エビリファイ(Abilify)の主成分は、アリピプラゾール(Aripiprazole)で、脳内でドーパミンが過剰に放出されている際には遮断薬として抑制的に作用し、逆にドーパミンが不足している際には、ドーパミン作動薬として刺激する方向で作用します。(ドーパミンD2受容体パーシャルアゴニスト)

セロトニンに対しても、同様に調整的に作用することが判明しています。(セロトニン5-HT1A受容体パーシャルアゴニスト、セロトニン5-HT2A受容体アンタゴニスト)

この結果、気持ちの興奮や不安感を沈静させ、停滞している心身の活動を改善させる作用が発現します。

この作用から、統合失調症だけではなく、強い不安感、緊張感、抑うつ、そう状態等、様々な精神症状に応用されています。

さらに、統合失調症で発現する、幻聴、幻覚、妄想等を抑制し、現実を正しく認識し、思考や感情をコントロール出来る様、改善します。

これらの作用は、アリピプラゾールにより、神経伝達物質であるドーパミンを調整することで可能にしています。
適応症は、以下の通りです。

・統合失調症
(応用として)
・うつ病
・神経症
・パニック障害
・躁うつ病

エビリファイの適応症として、2009年に、アメリカのFDAは、自閉症児の癇癪を抑制する作用を承認しました。

尚、現在、国内では、新規効能として「双極性障害における躁症状の改善」について承認申請中です。(2011年1月)

エビリファイは、大塚製薬から販売されています。

エビリファイには、以下の種類があります。

・エビリファイ錠3mg
・エビリファイ錠6mg
・エビリファイ錠12mg
・エビリファイ散1%
・エビリファイ内用液0.1%(3mL分包)
・エビリファイ内用液0.1%(6mL分包)
・エビリファイ内用液0.1%(12mL分包)

※参考※
最近、私の周りで睡眠薬を使わずに眠れると話題になっているサプリを睡眠薬を減らす方法で、ご紹介しております。私も実際に体感しグッスリ眠れる様になりました。ぜひおためしください。

エビリファイ副作用(エビリファイ錠)

エビリファイのさらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

エビリファイの主な副作用には、不眠、イライラ感、そわそわ感、手のふるえ、筋肉のこわばり、頭痛、めまい、食欲不振、体重減少などがあります。

重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・高血糖、糖尿病性昏睡(異常にのどが渇く、
 多飲、多尿、食欲亢進、多食、脱力感、
 もうろう、意識がうすれる)
・低血糖(力の抜けた感じ、ふるえ、さむけ、
 動悸、冷や汗、強い空腹感、頭痛、不安感、
 吐き気、目のちらつき、イライラ、眠気、
 ぼんやり、脱力感、けん怠感)
 さらに重くなると、異常な言動、けいれん、
 昏睡(意識がなくなる)
・悪性症候群(Syndrome malin)
 (急激な体温上昇、筋肉のこわばり、体の硬直、
 飲み込みにくい、発汗、ふるえ、
 意識がはっきりしない)
・遅発性ジスキネジア(頻回なまばたき、
 口の周辺がピクピクけいれん、口をすぼめる、
 口をモグモグさせる、舌のふるえ)
・麻痺性イレウス(食欲不振、吐き気、吐く、
 激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる)
・アナフィラキシー様症状(蕁麻疹(じんましん)、
 全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい(ゼーゼー))
・横紋筋融解症(手足のしびれ・けいれん、
 手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、
 赤褐色の尿)
・痙攣(けいれん)(めまい、頭痛、ふるえ、
 手足のしびれ感、筋肉のぴくつき、意識低下、
 全身けいれん)
・無顆粒球症、白血球減少(発熱、喉の痛み、
 口内炎、咳、だるい)
・肺塞栓症、深部静脈血栓症(突然の息切れ、
 胸の痛み、手足の痛み・はれ・むくみ・しびれ、
 急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む。)

上記の様な症状が見られた場合、速やかに医師へ連絡してください。

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・錐体外路症状(指や手足のふるえ、体のこわばり、
 つっぱり、ひきつけ、よだれが多い、
 目の異常運動(正面を向かない、上転)、
 舌のもつれ、じっとできない、そわそわ感、
 無表情、うまく歩けない)
・不眠、眠気、神経過敏、不安、頭痛、めまい
・食欲不振、吐き気、便秘
・口が渇く、便秘、目のかすみ
・立ちくらみ、動悸、不整脈
・体重減少、プロラクチン低下、生理異変
・肝機能障害
・アカシジア(じっとしていることができない)
・振戦(手足の震え)
・不安、筋強剛
・不眠症

上記の副作用のうち、体重減少は、糖尿病発症のサインになる場合があります。

さらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

注意事項

持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。
また、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方も、医師に伝えてください。

以下の方は、基本的には、禁忌です。

・本剤に対し過敏症のある方
・昏睡状態の方
・バルビツール酸誘導体を使用している方
・麻酔剤等を使用している方
・中枢神経抑制剤等を使用している方

以下の方は、使用にあたって注意が必要です。

・薬物過敏症の方
・肝機能障害のある方
・心疾患のある方
・血管疾患のある方
・てんかん等の痙攣性疾患のある方
・糖尿病の方、又はその既往歴、家族暦のある方
・高齢の方
・自殺企図の既往歴のある方
・高血糖の方
・肥満の方
・心臓病の方
・低血圧の方
・寝たきりの方
・手術後などで長時間身体を動かせない方
・脱水状態の方
・認知症関連の精神症状のある方

用量は、少量より開始し、効果、副作用に注意しつつ段階的に増加してゆく場合もあります。効果がすぐに現れなくても、指示通りに、決められた期間、継続して服用してください。

のどが異常に渇いたり、大量の水を飲んでしまう時は、速やかに医師と相談してください。血糖値が高くなっている可能性があります。

服用後の脱力感、けん怠感、冷や汗、ふるえ、眠気、もうろうとする等の症状は、血糖値が下がっている可能性があります。

自分の勝手な判断で、急に服用を中止すると、反動で具合が悪くなる場合があります。

眠気が現れたり、注意力、反射運動能力が低下する場合がありますので、車の運転や危険を伴う作業等は、控えてください。

アルコール(飲酒)は、薬の作用を強化する場合があります。

以下の薬剤との併用は禁忌です。

・アドレナリン(ボスミン)
・ヒスタミン
・セロトニン

以下の薬剤等との併用には注意が必要です。

・エピネフリン
・他の精神安定剤
・降圧薬
・抗コリン作用薬
・抗パーキンソン病薬(レボドパ製剤等)
・抗コリン作用薬(鎮痙薬、三環系抗うつ薬等)
・マクロライド系抗生物質(エリスロシン等)
・アゾール系抗真菌薬(イトリゾール等)
・抗てんかん薬(フェノバール、アレビアチン、
 テグレトール等)
・リファンピシン(リファジン)
・アルコール

ワンポイントアドバイス

最近、私の周りで睡眠薬を使わずに眠れると話題になっているサプリを睡眠薬を減らす方法で、ご紹介しております。私も実際に体感しグッスリ眠れる様になりました。ぜひおためしください。



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