フェロミア副作用

フェロミアとは

フェロミア錠（英語名：Ferromia）とは、クエン酸第一鉄ナトリウムを主成分とする鉄剤の一種です。

主に、鉄欠乏性貧血を改善するための、鉄分を補充する薬です。

フェロミア錠を摂取し、体内で吸収された鉄は、トランスフェリンと結合し、体内を循環します。

そして骨髄に到達した段階で、赤芽球に取り込まれ、ヘモグロビン合成され、赤血球が生成されます。

この薬は、胃腸へ少しづつ、鉄を放出するため、胃腸をいためることがすくない薬です。

フェロミアは、サンノーバ株式会社や、エーザイ株式会社により、製造・販売されております。

効能は、以下の通りです。

・鉄欠乏性貧血

フェロミアはには、以下の種類があります。

・フェロミア錠50mg
・フェロミア顆粒

鉄剤は、妊婦でも飲める安全性の高い薬です。

その安全な鉄剤の中でも、フェロミアは、最も副作用の少ない薬の１つです。

用法・用量

通常２〜４錠を１、２回に分けて食後に服用。

※年齢や症状により増減します。


フェロミア副作用

フェロミアの主な副作用には、悪心・嘔吐、腹痛、下痢、便秘、発疹などがあります。

重大な副作用は、特に報告されておりません。

副作用には、下記のものがあります。

・悪心・嘔吐、上腹部不快感、胃・腹痛
・下痢、食欲不振、便秘、胸やけ、腹部膨満感
・発疹、そう痒感、光線過敏症
・AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等、Al‐Pの上昇等
・頭痛、めまい
・けん怠感、浮腫

上記の様な症状が現れた場合には服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

過量投与により、悪心、嘔吐、上腹痛などの症状が現れたり、胃腸から出血したり、AST(GOT）、ALT(GPT)が上昇する場合があります。


注意事項

持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。

以下の方は、基本的には、禁忌です。

・鉄欠乏状態にない方


以下の方は、使用にあたって注意が必要です。

・消化性潰瘍のある方
・慢性潰瘍性大腸炎の方
・限局性腸炎等の胃腸疾患のある方
・発作性夜間血色素尿症の方
・鉄含有製剤(鉄剤、MRI用肝臓造影剤等)投与中の方


以下の薬剤等との併用には注意が必要です。

・セフジニル
・キノロン系抗菌剤（塩酸シプロフロキサシン、
　ノルフロキサシン、スパルフロキサシン、
　トスフロキサシントシル酸塩水和物等）
・テトラサイクリン系抗生物質
・甲状腺ホルモン製剤
　（レボチロキシンナトリウム水和物、
　リオチロニンナトリウム等）
・制酸剤
・タンニン酸を含有する食品
・静注鉄剤

本剤の服用によって、黒い便になることがあります。
本剤の服用によって、歯に一時的ですが茶褐色などの着色をすることがあります。

お茶などで服用すると、若干吸収が悪い場合があります。特にコーヒーや濃いお茶などと一緒に飲むのは控えましょう。

便が黒くなっても、鉄分の成分なので、特に心配はいりません。ただし、腹痛を伴う場合には、医師や薬剤師と相談してください。

過剰に摂取すると、胃腸などから出血する場合がありますので、用量は守りましょう。