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セントジョーンズワート副作用
セントジョーンズワートとは
セントジョーンズワートとは、一般的には、セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum、西洋弟切草)と言う、ハーブを示します。
セント・ジョーンズ・ワートは、ヨーロッパに自生し、アメリカへも伝搬し、現在では、広範囲の草地で野生化しています。聖ヨハネの日(6月24日)の頃までに花が咲き、その日に収穫される伝統から、名称が付けられました。
セント・ジョーンズ・ワートの医療的利用は古く、古代ギリシア時際から利用されている様です。ネイティブアメリカンも、人工妊娠中絶薬、抗炎症剤、収斂剤、消毒剤等として利用してきたと言われています。
近年、セント・ジョーンズ・ワートの抽出物は、鬱病(うつ病)や不安障害に対して効果があると言われ、注目されています。
ドイツを筆頭に、いくつかの国では、軽度の鬱(うつ)に対し、従来から利用されている抗うつ薬より広く処方されています。
これらの国では、セント・ジョーンズ・ワートの抽出物は、タブレット、カプセル、ティーバッグとして、一般の薬局等で購入が可能になっています。
セントジョーンズワートは、ドイツでは、年間、約300万件もの処方箋が発行されている様です。ヨーロッパ等では、それだけ一般的な薬として利用されています。
アメリカでは、医薬品としてではなくサプリメントとして扱われています。アメリカの場合、セントジョーンズワートは、「サンシャインサプリメント」と呼ばれており、これは、気分を向上・安定させる効果があるためと言われています。
日本の場合、薬事法上、セント・ジョーンズ・ワートは、「食品」であり、ハーブとして市販されています。但し、多くの薬剤と相互作用があるため、厚生労働省からは、注意が必要である旨の喚起がされています。
セント・ジョーンズ・ワートが、鬱に対して、どの様に機能するのか、正確には不明です。但し、従来から利用されている選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)系の抗うつ薬と同様に、セロトニンの再吸収を阻害すると言われています。
1993年に、ドイツで大規模な臨床試験(Woelk博士)が行われました。ストレス症状や鬱症状の方、3250名に対し、1日に300mgを3回摂取する試験を4週間行い、その結果、82.8%の方が 『症状が改善した』、もしくは『症状が無くなった』と返答しております。医師による、症状に対する客観的評価でも、79.9%が、『症状が改善した』、もしくは『症状が無くなった』と報告しています。
他にも、数々の臨床試験があり、現在も多くの議論がありますが、セント・ジョーンズ・ワートによる治療は、少なくともドイツを筆頭としたヨーロッパの国々では、副作用の少ない実績のあるものとなっています。
セント・ジョーンズ・ワートの主成分は、ハイパフォリン、ヒペリシンだと言う意見が多いが、フラボノイド、タンニンの様な、生理活性物質が、作用に関与している可能性もあると言われています。
セント・ジョーンズ・ワートの投与量は、様々で差がありますが、臨床試験等で一般的に用いられている投与量は、一日当たり、350〜1800mgです。
セントジョーンズワート副作用
セントジョーンズワートの副作用としては、以下の様なものが報告されています。
・胃腸症状
・目まい
・意識混濁
・倦怠感
・鎮静
・光過敏性(発疹、発赤)
・子宮筋肉の緊張
・口の渇き
光過敏性とは、日光過敏症とも言い、日光が当たった部分に現れる、発疹、発赤の様な皮膚症状のことを指します。この症状は、セントジョーンズワートの主成分であるヒペリシンが日光と反応し、通常では発生しない日焼けが発生するのではないかと言われています。
セントジョーンズワートの服用期間中は、長時間直射日光を受けたり、日焼けサロンへ行くこと等は、控えてください。色白の方は、特に影響を受けやすいとの報告があります。
いずれの副作用も、抗うつ薬の副作用に比べれば圧倒的に少ないと言われています。
これらの副作用は、服用を中止すれば速やかにおさまります。
注意事項
妊娠中、授乳中の方は子宮筋肉を緊張させる場合がありますので、服用は控えてください。
セントジョーンズワートは、医薬品との相互作用が強いので、肝臓への負担に注意が必要です。
以下の薬剤と併用した場合、薬剤の効果が弱まり、副作用が強く出る場合があります。
・ピル
・気管支拡張薬
・抗うつ薬(SSRI、三環系)
・抗HIV薬(インジナビル)
・強心薬(ジゴキシン)
・免疫抑制薬(シクロスポリン)
・気管支拡張薬(テオフィリン)
・血液凝固防止薬(ワルファリン)
・経口避妊薬(ピル)
・抗不整脈薬
・鎮痛薬
・抗てんかん薬
・抗癌剤(カンプト(イリノテカン))
・高脂血治療薬
抗うつ剤(SSRI)との併用で、副作用が強まり、喉が異常に乾いたり、激しい頭痛が発生する場合があります。
セントジョーンズワートの効果が出るためには、4週間〜8週間かかります。
セントジョーンズワートの摂取量は、1回300mgを3回、1日に、合計900mgが、効果的であると言われています。摂取量が、1日合計1800mg以上になると、重症の皮膚光感受性反応を起こす場合があり、注意が必要です。
2000年5月10日には、厚生労働省から、『セントジョーンズワートと医薬品の相互作用についての注意喚起』に関する通達があり、上記の様な薬剤との併用について、注意が喚起されました。
上記の薬剤との併用中、自己判断で、服用を中止しないように注意が必要です。急に中止した場合、薬剤の血中濃度が高くなる場合があり、危険です。
セントジョーンズワートとは、一般的には、セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum、西洋弟切草)と言う、ハーブを示します。
セント・ジョーンズ・ワートは、ヨーロッパに自生し、アメリカへも伝搬し、現在では、広範囲の草地で野生化しています。聖ヨハネの日(6月24日)の頃までに花が咲き、その日に収穫される伝統から、名称が付けられました。
セント・ジョーンズ・ワートの医療的利用は古く、古代ギリシア時際から利用されている様です。ネイティブアメリカンも、人工妊娠中絶薬、抗炎症剤、収斂剤、消毒剤等として利用してきたと言われています。
近年、セント・ジョーンズ・ワートの抽出物は、鬱病(うつ病)や不安障害に対して効果があると言われ、注目されています。
ドイツを筆頭に、いくつかの国では、軽度の鬱(うつ)に対し、従来から利用されている抗うつ薬より広く処方されています。
これらの国では、セント・ジョーンズ・ワートの抽出物は、タブレット、カプセル、ティーバッグとして、一般の薬局等で購入が可能になっています。
セントジョーンズワートは、ドイツでは、年間、約300万件もの処方箋が発行されている様です。ヨーロッパ等では、それだけ一般的な薬として利用されています。
アメリカでは、医薬品としてではなくサプリメントとして扱われています。アメリカの場合、セントジョーンズワートは、「サンシャインサプリメント」と呼ばれており、これは、気分を向上・安定させる効果があるためと言われています。
日本の場合、薬事法上、セント・ジョーンズ・ワートは、「食品」であり、ハーブとして市販されています。但し、多くの薬剤と相互作用があるため、厚生労働省からは、注意が必要である旨の喚起がされています。
セント・ジョーンズ・ワートが、鬱に対して、どの様に機能するのか、正確には不明です。但し、従来から利用されている選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)系の抗うつ薬と同様に、セロトニンの再吸収を阻害すると言われています。
1993年に、ドイツで大規模な臨床試験(Woelk博士)が行われました。ストレス症状や鬱症状の方、3250名に対し、1日に300mgを3回摂取する試験を4週間行い、その結果、82.8%の方が 『症状が改善した』、もしくは『症状が無くなった』と返答しております。医師による、症状に対する客観的評価でも、79.9%が、『症状が改善した』、もしくは『症状が無くなった』と報告しています。
他にも、数々の臨床試験があり、現在も多くの議論がありますが、セント・ジョーンズ・ワートによる治療は、少なくともドイツを筆頭としたヨーロッパの国々では、副作用の少ない実績のあるものとなっています。
セント・ジョーンズ・ワートの主成分は、ハイパフォリン、ヒペリシンだと言う意見が多いが、フラボノイド、タンニンの様な、生理活性物質が、作用に関与している可能性もあると言われています。
セント・ジョーンズ・ワートの投与量は、様々で差がありますが、臨床試験等で一般的に用いられている投与量は、一日当たり、350〜1800mgです。
セントジョーンズワート副作用
セントジョーンズワートの副作用としては、以下の様なものが報告されています。
・胃腸症状
・目まい
・意識混濁
・倦怠感
・鎮静
・光過敏性(発疹、発赤)
・子宮筋肉の緊張
・口の渇き
光過敏性とは、日光過敏症とも言い、日光が当たった部分に現れる、発疹、発赤の様な皮膚症状のことを指します。この症状は、セントジョーンズワートの主成分であるヒペリシンが日光と反応し、通常では発生しない日焼けが発生するのではないかと言われています。
セントジョーンズワートの服用期間中は、長時間直射日光を受けたり、日焼けサロンへ行くこと等は、控えてください。色白の方は、特に影響を受けやすいとの報告があります。
いずれの副作用も、抗うつ薬の副作用に比べれば圧倒的に少ないと言われています。
これらの副作用は、服用を中止すれば速やかにおさまります。
注意事項
妊娠中、授乳中の方は子宮筋肉を緊張させる場合がありますので、服用は控えてください。
セントジョーンズワートは、医薬品との相互作用が強いので、肝臓への負担に注意が必要です。
以下の薬剤と併用した場合、薬剤の効果が弱まり、副作用が強く出る場合があります。
・ピル
・気管支拡張薬
・抗うつ薬(SSRI、三環系)
・抗HIV薬(インジナビル)
・強心薬(ジゴキシン)
・免疫抑制薬(シクロスポリン)
・気管支拡張薬(テオフィリン)
・血液凝固防止薬(ワルファリン)
・経口避妊薬(ピル)
・抗不整脈薬
・鎮痛薬
・抗てんかん薬
・抗癌剤(カンプト(イリノテカン))
・高脂血治療薬
抗うつ剤(SSRI)との併用で、副作用が強まり、喉が異常に乾いたり、激しい頭痛が発生する場合があります。
セントジョーンズワートの効果が出るためには、4週間〜8週間かかります。
セントジョーンズワートの摂取量は、1回300mgを3回、1日に、合計900mgが、効果的であると言われています。摂取量が、1日合計1800mg以上になると、重症の皮膚光感受性反応を起こす場合があり、注意が必要です。
2000年5月10日には、厚生労働省から、『セントジョーンズワートと医薬品の相互作用についての注意喚起』に関する通達があり、上記の様な薬剤との併用について、注意が喚起されました。
上記の薬剤との併用中、自己判断で、服用を中止しないように注意が必要です。急に中止した場合、薬剤の血中濃度が高くなる場合があり、危険です。
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