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パキシル副作用

パキシルとは

パキシルとは、抗うつ剤です。

パキシルは、パロキセチン(パロキセチン塩酸塩水和物、Paroxetine Hydrochloride Hydrate)を主成分とする、抗うつ剤です。

憂うつな気分をやわらげて、意欲を高めてくれる作用があります。

パロキセチンは、イギリスのグラクソ・スミスクライン社によって開発された、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)で、パキシルは、この薬の商品名です。

また、セロトニン再吸収阻害以外にも、抗パニック作用や、抗不安作用としても利用されています。

日本では、SSRIとしては2番目に、2000年の9月に承認されましたが、薬事法で、劇薬指定されております。

作用としては、上記の、うつ病やパニック障害の他に、強迫神経症や、月経前不快気分障害、摂食障害にも利用されます。

パキシルは、SSRIと言う、第3世代の抗うつ薬なので、従来の抗うつ薬に多い口の乾きや便秘、心毒性などの副作用が軽減されています。

但し、劇薬指定されていることもあり、過剰投与には注意が必要です。

パキシルを過剰投与した場合、激しい眠気や、幻覚、錯乱、せん妄、及び、痙攣等が現れることがあります。


※参考※
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パキシル副作用
上記にも記載しましたが、従来の薬に多くみられる、口の乾きや便秘等の副作用は少なくなっております。

しかし、劇薬指定されているだけに、副作用は、あります。

中には、自殺念慮や、暴力情動と言う、重大な副作用も稀に発生していると報告されております。

個人差もあるため、一概には言い切れませんが、一般的に、以下の副作用が報告されております。


重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・セロトニン症候群:不安、焦燥、興奮・混乱・もうろう状態、
 取り乱す、幻覚、発汗、体のぴくつき、ふるえ、けいれん。
・悪性症候群(Syndrome malin):急激な体温上昇、
 筋肉のこわばり、体の硬直、発汗、ふるえ、意識朦朧。
・抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH):だるい、
 のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん、意識もうろう、
 気を失う。
・肝臓の重い症状:だるい、食欲不振、吐き気、発熱、
 発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
・幻覚、せん妄、錯乱、けいれん:現実でない人や物が
 見えたり声が聞こえる、取り乱す、混乱、興奮、けいれん
・希死念慮(死にたいと思うこと)

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・吐き気、食欲不振、口の渇き、便秘、下痢。
・眠気、めまい、頭痛、だるい、ふるえ、
 不安感、イライラ感。
・発汗、動悸、光がまぶしい、排尿困難。
・発疹、かゆみ、発赤。
・性機能異常(射精遅延、勃起障害)。
・性欲の低下。
・胃痛、口腔内の渇き、ドライアイ。
・便秘、下痢。
・一時的なうつ状態発現、及び増幅。
・食欲増大、食欲減退、これに伴う体重増減。

投薬中止時(主に突然の中断時)には、下記の副作用が報告されています。

・めまい
・知覚障害
・睡眠障害
・激越
・不安
・嘔気
・体の震え
・発汗等(頭がシャンシャンする、耳鳴りなど)
・フラッシュバックのようなうつの再来(揺り戻し)

頭痛、眠気、吐き気等の副作用は、アルコールと一緒に飲んだ場合、発生しやすいと言われています。

さらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

注意事項

妊娠中、または、その可能性のある女性や、将来、妊娠を計画されている女性は、医師に相談の上、服用を検討しましょう。

又、自病やアレルギーのある方も、医師と相談の上、服用を決める様にしましょう。

若い人や子供に服用させた場合、かえって悪化させたり、自殺願望が高まる可能性もありますので、適用には、十分な注意が必要です。

てんかん、緑内障、躁病、出血性疾患などの経験のある方は、注意が必要です。

高齢者は副作用が出やすいため、少ない量から開始しましょう。腎臓や肝臓が悪い方も同様に少ない量から開始する必要があります。

自殺念慮のある方の服用には、十分な注意の上、慎重な適用が必要です。


以下の方への服用は、禁忌です。

・パキシルに対し過去、過敏症を示した方。
・MAO阻害剤を服用中の方、又は、服用を中止後
 2週間以内の方。
・塩酸チオリダジン(商品名:メレリル)を服用中の方。
・ピモジド(商品名:オーラップ)を服用中の方。
・塩酸セレギリン(商品名:エフピー)を服用中の方。


以下の薬との併用は、注意が必要です。

・炭酸リチウム(リーマス等)
・トリプタン系片頭痛治療薬(イミグラン等)
・L-トリプトファン含有製剤(アミノ酸製剤、
 経腸成分栄養剤等)
・セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
・安定薬(ピーゼットシー、リスパダール等)
・三環系抗うつ薬(トフラニール等)
・抗不整脈薬(プロノン、タンボコール等)
・β遮断薬(セロケン等)
・タモキシフェン(ノルバデックス)
・抗てんかん薬(アレビアチン、ヒダントール、
 テグレトール、フェノバール)
・リファンピシン(リマクタン、リファジン)
・鎮痛薬(NSAID)、アスピリン(バファリン)
・ワルファリン(ワーファリン)
・ジゴキシン(ジゴシン)

アルコールと一緒に服用すると副作用がでやすくなります。飲酒は、可能な限り控えましょう。

又、H2受容体拮抗薬であるシメチジンと併用した場合、パキシルの血中濃度が上昇します。


パキシルは、薬事法で劇薬に指定された薬です。

服用後の副作用や注意事項について、事前に医師から十分に説明を受けておきましょう。

特に飲み始めは、眠気やめまい等を起こす可能性がありますので、車の運転や、危険な仕事、高所作業等は、十分注意してください。

パキシル離脱症状

パキシルの服用を、自分の判断で中止するのはやめましょう。
パキシルの服用を突然中止した場合、血中濃度が低下し、反動で離脱症状が現れます。

離脱症状の報告として多いのは、吐き気、嘔吐、ふらつき、めまい、不眠、頭痛、疲労感などです。また、治療効果も低下する可能性があります。

この様な離脱症状の発生を防止するためにも、医師と相談の上、段階的に服用量を減らす必要があります。


ワンポイントアドバイス
最近、私の周囲で睡眠薬を使わずに眠れると話題になっているサプリを睡眠薬を減らす方法で、ご紹介しております。私も実際に体感しグッスリ眠れる様になりました。是非、ご参考にしてみてください。

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