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アレロック副作用(アレロック錠)

アレロックによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。

アレロックとは(アレロック錠とは)

アレロック(アレロック錠)とは、アレルギー症状を抑える抗アレルギー薬です。

アレロック(Allelock)は、米アルコン社が開発し、世界中で販売している、第二世代抗ヒスタミン薬です。

日本では、2001年3月から、協和発酵キリンが、商品名アレロックとして販売しています。

アレロックの、主成分は、オロパタジン塩酸塩(Olopatadine hydrochloride)です。

オロパタジンは、アレルギー症状の原因物質であるヒスタミン等を、ヒスタミンH1受容体拮抗作用によりブロックし、体内での産生や放出を抑えます。さらに、アレルギーに関与する様々な化学伝達物質(ロイコトリエン、トロンボキサン等)を抑える作用もあります。

これらの作用の結果、皮膚や鼻のアレルギー症状を消失させたり、和らげたりします。

アレロックは、中枢神経抑制作用や抗コリン作用が弱いため、眠気や口の渇きといった副作用が少ないのも特徴の1つです。
比較的速効性で、服用後まもなく効果が現れます。特に鼻炎に対しては70%以上、蕁麻疹(じんましん)に対しては80%の高い改善率が示されております。

また、近年、小児への正式な効能と用法・用量が認められました。(2010/7)

適応症は、以下の通りです。

・アレルギー性鼻炎(花粉症)
・蕁麻疹(じんましん)
・皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚炎、痒疹、
 皮膚そう痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)

但し、アレロックは、アレルギーの原因そのものを治すことは出来ません。


アレロック副作用(アレロック錠)

アレロックのさらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

アレロックの主な副作用は、眠気、けん怠感、口渇、過敏症(発疹、浮腫、そう痒、呼吸困難)などです。

重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
・肝臓の重い症状:だるい、食欲不振、吐き気、発熱、
 発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色

上記の様な症状が見られた場合、速やかに医師へ連絡してください。

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・眠気、だるい、頭痛、頭重感
・口の渇き、吐き気、腹痛
・動悸(ドキドキ感)
・発疹、肝機能値の異常

重い副作用は、頻度的に殆どありませんが、長期間の服用になる場合には、念のため、肝機能検査を定期的に受けてください。

さらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

注意事項

持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。
また、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方も、医師に伝えてください。

以下の方は、使用にあたって注意が必要です。

・腎臓や肝臓の悪い方
・高齢の方
・妊娠または授乳中の方
・他の薬を服用している方

厚労省によると、2008年4月〜2011年3月の3年間で、アレロックとの因果関係が否定出来ない、劇症肝炎で死亡した患者が2例報告されています。因みに、亡くなられたのは、90代の男性と40代の女性です。

眠気が発生する場合があるため、車の運転や、危険を伴う作業は、避けて下さい。

アレロックは、比較的即効性なのですが、十分な効果が発現するまでに数日かかる場合があります。そのため、花粉症に対しては、予防的に花粉が飛び始める直前から服用を開始し、花粉の飛散が終わるまで、毎日服用を継続する必要があります。

アレルギーには、個人差があるため、花粉症やアトピーの方は、ご自分に合った抗アレルギー薬を探す必要があるかもしれません。
例えば、アレグラでは効果がなく、アレロックでは効果があると言うケースもあります。ご自分の薬による、効果や副作用をチェックし、医師と相談の上、適切な薬を選択してください。

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