副作用大百科のTOPに戻る
「副作用大百科」トップ >  薬によるもの > クレストール副作用(クレストール錠)


クレストール副作用(クレストール錠)

クレストールによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。

クレストールとは(クレストール錠とは)

クレストール(クレストール錠)とは、血液中のコレステロールを減らす内服薬です。

クレストール(Crestor)の主成分は、ロスバスタチンカルシウム(Rosuvastatin calcium)で、スタチン系のコレステロール低下薬です。

ロスバスタチンカルシウムは、肝臓でのコレステロール合成に必要な、HMG-CoA還元酵素を阻害し、コレステロールの合成を抑制します。結果として、血液中のコレステロール値を低下させる作用があります。

ロスバスタチンカルシウムを含め、スタチン系の薬は、コレステロール低下作用が強く、効果も確実であると言われています。
ロスバスタチンカルシウムは、スタチン系の中でも、強力な部類に入っており、悪玉コレステロール(LDL)を下げる作用が強く、中性脂肪(トリグリセライド)も低下させる作用があると報告されています。さらに、善玉コレステロール(HDL)は、増加すると言われています。この様に、血中脂質動態の改善作用により、動脈硬化の進行を抑制します。

作用する時間も長く、一日に一回の服用となります。

スタチン系の薬は、心筋梗塞の予防効果・予後改善効果が高いと言われています。高脂血症の方の場合、心筋梗塞などのリスクを、約30%程度、減少させると言われています。また、過去に狭心症や心筋梗塞を患った方、高血圧や糖尿病の方に対して、特に有効と報告されています。

クレストール錠は、塩野義製薬から販売されています。

適応症は、以下の通りです。

・高コレステロール血症
・高脂血症
・家族性高コレステロール血症


クレストール副作用(クレストール錠)

クレストールのさらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

クレストールの主な副作用は、筋肉痛、かゆみ、発疹、蕁麻疹(じんましん)、腹痛、吐き気、肝機能値の異常などです。

重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・横紋筋融解症(手足のしびれ、けいれん、
 手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿)
・ミオパシー(手足のしびれや痛み、力が入らない、
 筋肉のぴくつき、筋肉のふるえ、筋肉痛、脱力感)
・肝炎、AST上昇、GOT上昇、ALT上昇、GPT上昇、黄疸、
 肝機能障害、だるい、食欲不振、吐き気、発熱、
 発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色)
・血小板減少症(皮下出血(血豆・青あざ)、歯肉出血、
 血尿、血が止まりにくい)
・重い過敏症(蕁麻疹(じんましん)、全身発赤、
 顔や喉の腫れ、息苦しい(ゼーゼー))
・間質性肺炎(から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、
 発熱、呼吸困難)
・CK上昇、CPK上昇、血中ミオグロビン上昇、
 尿中ミオグロビン上昇、急性腎不全、重篤な腎障害
・過敏症状、血管浮腫、咳嗽、胸部X線異常

上記の様な症状が見られた場合、速やかに医師へ連絡してください。

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・肝機能の低下、腎機能の低下
・肝機能値の異常(AST(GOT)、ALT(GPT)等の肝機能値が
 上昇(重い肝障害になる可能性あり)
・胃の不快感、吐き気、腹痛
・筋肉痛、頭痛、めまい
・発疹、かゆみ
・こむらがえり、足のつり
・黄色くなる肝炎、肝機能障害、黄疸鼻血
・歯ぐきの出血
・四肢などの皮下出血血小板減少血管浮腫
 (顔・唇・まぶたの腫れ)
・意識障害
・脱力感
・尿が赤くなる、排尿困難
・倦怠感
・皮膚や白目が黄色くなる
・歯茎からの出血
・四肢の皮下出血
・顔やまぶたの腫れ
・鼻血
・皮膚そう痒症、便秘、無力症、関節痛、浮動性眩暈
・蛋白尿、腎機能異常、BUN上昇、血清クレアチニン上昇
・膵炎、筋痙攣、健忘、睡眠障害、不眠、悪夢、抑欝
・胎仔骨格奇形、先天性奇形
・全身倦怠感、血管浮腫(顔・唇・まぶたの腫れ)

クレストールの副作用は、服用開始5日以内に発現する可能性が高いと言われており、投与の中止によって回復します。

クレストールの副作用の中で、特に注意したいのは、筋肉が障害を受ける「横紋筋融解症」です。ごく稀な副作用ですが、腎臓の悪い方、高齢の方は特に注意が必要です。この「横紋筋融解症」は、フィブラート系の高脂血症薬と併用すると発現の可能性が高くなると言われています。もし、足のふくらはぎ等が筋肉痛になった場合には、速やかに医師と相談してください。

さらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

注意事項

持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。
また、妊娠中の方、授乳中の方も、医師に伝えてください。妊娠中の服用、及び、授乳中の服用は、基本的には中止です。
クレストールの服用中に、妊娠の可能性が出て来た場合、速やかに医師へ連絡してください。
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸、腎機能異常がある方も、医師に伝えてください。
上記以外にも、肝臓疾患、腎臓疾患のある方も、医師に伝えてください。

以下の方につきましては、基本的に禁忌です。

・本剤の成分に対してアレルギーの前歴のある方
・妊婦または妊娠している可能性のある方
・肝機能低下又はその恐れや疑いのある方
・黄疸のある方
・肝癌のある方
・肝硬変のある方
・急性肝炎の方
・慢性肝炎の急性増悪の方
・シクロスポリン投与中の方
・腎機能に関する臨床検査値に異常のある方

以下の方は、使用にあたって注意が必要です。

・腎障害又はその既往のある方
・肝障害又はその既往のある方
・アルコール中毒の方
・ニコチン酸投与中の方
・フィブラート系薬剤投与中の方
・アゾール系抗真菌薬投与中の方
・マクロライド系抗生物質投与中の方
・筋ジストロフィーの家族歴のある方(含本人)
・遺伝性筋疾患の家族歴のある方(含本人)
・薬剤性筋障害の既往のある方
・筋ジストロフィーの方
・甲状腺機能低下症の方
・遺伝性筋疾患の方
・高齢の方
・妊娠または授乳中の方
・他の薬を服用している方

他の病気で病院に行った際には、本薬を服用していることを、医師に伝えてください。

以下の薬剤との併用には注意が必要です。

併用してはいけない薬剤

・シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)
・フィブラート系薬剤(ベザトールSR等)
・ベザフィブラート

併用の際、慎重投与が必要な薬剤

・マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、
 クラリスロマイシン等)
・フィブラート系薬剤(ベザトールSR等)
・イトラコナゾール
・ベザフィブラート
・アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等)
・ニコチン酸(ペリシット、コレキサミン等)

併用の際、注意が必要な薬剤

・クマリン系抗凝血剤
・ワルファリン
・水酸化マグネシウム・水酸化アルミニウム
・ロピナビル・リトナビル配合剤(カレトラ)
・制酸剤(PPI・H2ブロッカー以外)
・胃薬(制酸薬)
・アタザナビル(レイアタッツ)
・リトナビル(ノービア)

大量のアルコールは、副作用が出易くなりますので控えてください。

クレストールの服用量は、症状や体質によって異なります。指示された量を服用してください。

通常、コレステロールの生合成は、夜間に活発になるため、夕食後に服用すると効果的と言われています。

定期検査を受け、クレストールの効果や副作用について、チェックしてもらいましょう。特に、肝機能検査、腎機能検査、血液の検査が重要です。

妊娠中は、赤ちゃんの発育を考慮し、クレストールの服用を控えてください。

食事や運動を含め、生活習慣が大切です。適切な体重の保持や禁煙等により、健康な生活習慣を身に付け、薬に頼らなくて済む様、心がけてください。

また、薬は、医師の指示により服用、中止を行い、自分の判断で勝手に中止したりしない様にしてください。

飲み忘れた場合には、次の服用時間まで余裕があれば、速やかに1回分を服用して結構です。但し、次の服用時間が近づいている場合、1回分の服用を止めて下さい。
絶対に、二回分以上を一度に摂取する様なことは、止めてください。

万が一、誤って多く飲んでしまった場合には、速やかに医師と相談してください。

関連コンテンツ

メルカゾール副作用

メルカゾールとは メルカゾール錠(英語名:MERCAZOLE )とは、チアマゾール(Thiamazole)を主成分とする、甲状腺ホルモンを抑える薬です。 通常、バセドウ病などの甲状腺機能亢・・・

エビオス錠 副作用

エビオス錠とは エビオス錠(英語名:EBIOS)とは、アサヒフードアンドヘルスケアから販売されている、市販の胃腸薬です。 エビオス錠の主成分は、天然素材のビール酵母です。 このビール・・・

バルトレックス副作用

バルトレックスとは バルトレックス錠(英語名:VALTREX )とは、バラシクロビル塩酸塩(Valaciclovir Hydrochloride)を主成分とする、アシクロビル系の抗ウイルス化学療・・・

アドエア副作用

アドエアとは アドエア錠(英語名:Adoair)とは、サルメテロールキシナホ酸塩(Salmeterol xinafoate)、フルチカゾンプロピオン酸エステル(Fluticasone propi・・・

フェロミア副作用

フェロミアとは フェロミア錠(英語名:Ferromia)とは、クエン酸第一鉄ナトリウムを主成分とする鉄剤の一種です。 主に、鉄欠乏性貧血を改善するための、鉄分を補充する薬です。 フェ・・・

シムビコート副作用

シムビコートとは シムビコートとは、通常、シムビコートタービュヘイラー(Symbicort Turbuhaler)のことを示します。 シムビコートタービュヘイラーは、ブデソニド(Budes・・・

ストラテラ副作用

ストラテラとは ストラテラ(Strattera)とは、アトモキセチン塩酸塩(Atomoxetine Hydrochloride)を主成分とする、注意力や集中力を高め、物忘れや落ち着きのなさを軽減・・・

ヘパリーゼ副作用

ヘパリーゼとは ヘパリーゼ(Heparlyse)とは、ゼリア新薬工業が販売している、肝臓水解物を主成分とする、肝機能を改善する、滋養強壮剤です。 ドリンク剤タイプと、錠剤タイプがあり、何れ・・・

レンドルミン副作用

レンドルミンとは レンドルミンとは、睡眠剤であり、不眠症治療剤として利用されています。 レンドルミンは、ブロチゾラム (Brotizolam)成分を利用した、ベンゾジアゼピン系の短時間型睡眠導・・・

フィンペシア副作用

AGA治療は、専門医の総合的な判断の元で治療を受けるのがベストです。また、無料にてメール相談やカウンセリングが受けられます。こちらに、各地域ごとにAGA治療を受けられるクリニックをリストアップしました・・・

ウテメリン副作用

ウテメリンとは(ウテメリン錠とは) ウテメリン(ウテメリン錠)とは、切迫流産や切迫早産の可能性がある場合に利用する薬です。交感神経を刺激することにより子宮に作用し、筋肉の収縮を抑制します。 ・・・

麻酔 副作用

麻酔とは 麻酔とは、薬を利用して痛みや身体の反射を抑制し、手術などのストレスを緩和する手法のことを指します。 大きく分けて以下の2つの種類があります。 ・全身麻酔(意識が無くなります・・・

抗生物質 副作用

抗生物質とは 抗生物質とは、体内の細菌を殺す薬です。 古くはペニシリン系をはじめ、現在では、セフェム系、キノロン系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン系など様々な抗生物・・・

ゼニカル副作用(ゼニカル錠)

ゼニカルとは(ゼニカル錠とは) ゼニカル(ゼニカル錠)とは、摂取した食物の脂肪を体内へ吸収することを阻害することにより、そのまま体外へ排泄させる、新しいタイプの肥満治療薬です。 ゼニカル(・・・

エビリファイ副作用(エビリファイ錠)

エビリファイによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。 エビリファイとは(エビリファイ錠とは) エビリファイ(エビリファイ錠)とは、主に統合失調症の治療薬として利用されている非定型・・・

タクロリムス副作用

タクロリムスによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。 タクロリムスとは タクロリムス(Tacrolimus)とは、身体の免疫を抑制する免疫抑制剤です。 タクロリムスは、正式・・・

リスパダール副作用(リスパダール錠)

リスパダールとは(リスパダール錠とは) リスパダール(リスパダール錠)とは、セロトニン・ドーパミン拮抗薬(SDA)にカテゴライズされる、非定型抗精神病薬です。(略称はRPD) リスパダール・・・

レミニール副作用(レミニール錠)

さらに詳細な想定される症状はこちらをご参照下さい。 レミニールとは(レミニール錠とは) レミニール(レミニール錠)とは、認知症の症状を軽減する薬です。アルツハイマー型認知症の症状の進行抑制・・・

ラシックス副作用(ラシックス錠)

ラシックスによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。 ラシックスとは(ラシックス錠とは) ラシックス(ラシックス錠)とは、強力な利尿薬です。 ラシックス(Lasix)の主成分・・・

クラリチン副作用(クラリチン錠)

クラリチンによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。 クラリチンとは(クラリチン錠とは) クラリチン(クラリチン錠)とは、花粉症をはじめ、アレルギー性疾患を抑える、抗ヒスタミン薬で・・・