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ゲンタシン副作用

ゲンタシンによる想定される症状の詳細はこちらをご参照下さい。

ゲンタシンとは

ゲンタシンとは、細菌を殺菌、消毒するための薬です。主に外皮用薬(塗り薬)として利用されますが、点滴等もあります。化膿性の皮膚病に利用します。

主にアトピー治療や、火傷、口内炎、手術後の傷の殺菌等に使用されます。

ゲンタシン(Gentacin)の主成分は、ゲンタマイシン硫酸塩(Gentamicin sulfate)です。

ゲンタマイシン硫酸塩は、アミノグリコシド系の抗生物質で、細菌のタンパク合成を阻害し、殺菌的に作用します。

適応菌種は、以下の通りです。

・ゲンタマイシンに感性のブドウ球菌属
・レンサ球菌属(肺炎球菌を除く)
・大腸菌
・クレブシエラ属
・エンテロバクター属
・プロテウス属
・モルガネラ
・モルガニー
・プロビデンシア属
・緑膿菌
・セラチア属

適応症は、以下の通りです。

・脂漏性皮膚炎
・子宮腟部びらん
・表在性皮膚感染症
・慢性膿皮症
・びらん
・潰瘍の二次感染
・敗血症
・外傷、熱傷及び手術創等の二次感染
・肺炎
・膀胱炎
・腎盂腎炎
・腹膜炎
・中耳炎
・水虫

ゲンタシンは、MSD株式会社から販売されています。

ゲンタシンには、以下の種類があります。

・ゲンタシン軟膏0.1%
・ゲンタシンクリーム0.1%
・ゲンタシン点眼薬
・ゲンタシン注10mg
・ゲンタシン注40mg
・ゲンタシン注60mg

ゲンタシン副作用(主にゲンタシン注 副作用)

ゲンタシンのさらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

ゲンタシンの効果は強力であるため、副作用の発生も比較的多いと報告されておりますが、主に利用されている塗り薬の場合には、発生する副作用は塗った部分等、限定的である場合が比較的多いと言われています。

ゲンタシンの主な副作用には、発疹、掻痒、発赤、腫脹、丘疹、小水疱などがあります。

重大な副作用には、以下のものが報告されております。(ゲンタシン注の場合)

・ショック(チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、
 心悸亢進、血圧低下等)
・急性腎不全
・第8脳神経障害(眩暈、耳鳴、難聴等)

上記の様な症状が見られた場合、速やかに医師へ連絡してください。

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・過敏症(そう痒等、発疹、発熱等)
・浮腫
・腎機能障害(BUN上昇、クレアチニン上昇、
 尿所見異常、乏尿等)
・血尿、カリウム異常等電解質異常
・ビリルビン上昇
・肝機能障害(AST上昇(GOT上昇)、
 ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等)
・四肢のしびれ感、幻覚、妄想、痙攣、意識障害、
 頭痛
・好酸球増多、貧血、白血球減少、血小板減少
・嘔吐、食欲不振、悪心
・ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、
 出血傾向等)
・ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、
 神経炎等)
・疼痛、硬結等(筋肉内注射時)

軟膏(クリーム)を長期間、広範に使用していた場合、耳鳴りやめまいを生じ、場合によっては難聴や腎障害を発生させる可能性があります。

さらに詳細な想定症状につきましてはこちらをご参照下さい。

注意事項

持病、アレルギーのある方や服用中の薬のある方は、医師に伝えてください。
また、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方も、医師に伝えてください。

以下の方は、基本的には、禁忌です。

・本剤に対し過敏症のある方
・他のアミノグリコシド系抗生物質に対し過敏症の
 ある方
・バシトラシンに対し過敏症のある方
・本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質
 による難聴又はその他の難聴のある方

以下の方は、使用にあたって注意が必要です。

・腎障害のある方
・肝障害のある方
・重症筋無力症の方
・高齢の方
・経口摂取の不良な方
・非経口栄養の方
・全身状態の悪い方
・低出生体重児、新生児
・妊娠中または妊娠している可能性のある方
・授乳中の方

以下の薬剤等との併用には注意が必要です。

・血液代用剤(デキストラン、
 ヒドロキシエチルデンプン等)
・ループ利尿剤(エタクリン酸、アゾセミド、
 フロセミド等)
・腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤(バンコマイシン、
 エンビオマイシン、
 白金含有抗悪性腫瘍剤(シスプラチン、
 カルボプラチン、ネダプラチン)等)
・麻酔剤、筋弛緩剤(ツボクラリン、
 パンクロニウム臭化物、ベクロニウム臭化物、
 トルペリゾン、A型ボツリヌス毒素等)
・腎毒性を有する薬剤(シクロスポリン、
 タクロリムス、アムホテリシンB、
 ホスカルネット等)

ゲンタシンの長期に渡る大量使用は、控えてください。

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